要点まとめ
- 目元は、顔の中でも老化のサインが早く現れる部位のひとつで、軟部組織のボリュームの減少と骨の吸収が主な原因とされています[1]。
- 皮膚のたるみ、脂肪のふくらみ、眼瞼下垂、眉毛下垂、深い涙溝、頬の脂肪の下垂が、年齢とともに目の周りに現れる代表的な変化です[2]。
- 目元の老化を若返らせるには、ボリュームの減少、軟部組織のたるみ、皮膚の変化をあわせて考え、まぶた、眉、額、中顔面が互いに与える影響を理解する必要があります[3]。
- 目元の老化に関する従来の考え方は、新しい形態学的研究や組織学的研究によって見直されつつあります[4]。
- 治療は手術と手術以外の方法を組み合わせることが多く、術前に左右差を確認し、現実的な期待を持っておくことが重要です[2, 5]。
目元はなぜ早く老けて見えるのですか
鏡を見たとき、最初に目に入るのが目元という方は多いでしょう。目の周りは顔の中で視線が集まる部位と説明されており[2]、老化のサインが早く現れる部位のひとつとされています[1]。
その主な原因としては、軟部組織のボリュームの減少と骨の吸収が挙げられています[1]。つまり目元の老化は、皮膚がたるむことだけでなく、皮膚の下を支えていた脂肪や骨が減っていく変化とともに進みます。こうした変化の程度や組み合わせは人によって異なるため、同じ年齢でも目元の見え方は違ってきます。
年齢とともに現れる目元の変化
あるレビューは、加齢に伴って目の周りに現れる変化を次のようにまとめ、若々しい目元を取り戻すには、これらの変化をあわせて扱う必要があると説明しています[2]。ひとりの方に複数の変化が同時に見られることもあるため、どの変化が主な原因なのかを見分けることが重要です。
- 皮膚弛緩症(dermatochalasis):上まぶたの皮膚がたるんでかぶさる変化
- 脂肪のふくらみ(fat herniation):まぶたの脂肪が前方にふくらんで出てくる変化
- 眼瞼下垂(blepharoptosis):上まぶたそのものが下がる変化
- 眉毛下垂(brow ptosis):眉の位置が下がる変化
- 深い涙溝(tear trough):目の下の内側の溝が深くなる変化
- 頬の脂肪の下垂(malar fat pad descent):頬の上の部分の脂肪が下へ下がる変化
ボリューム、たるみ、皮膚をあわせて見る理由
目元の若返りを扱ったレビューは、まぶた、眉、額、中顔面が互いに影響し合っていることを理解する必要があると強調しています[3]。目元の老化のサインを改善するには、ボリュームの減少、軟部組織のたるみ、皮膚の変化をすべて矯正する必要があるとまとめられています[3]。
上まぶたも同じです。眉と上まぶたをひとつの美的な単位としてとらえ、その老化の過程を理解する必要があり、目の周りで余っている部分と足りない部分をあわせて評価してこそ、適切な計画を立てられると説明されています[5]。加齢した上まぶたでボリュームが不足している場合は、それを補う矯正が必要になることがあります[5]。
目元の老化についての理解も変わり続けています。新しい形態学的研究や組織学的研究によって目の周りの軟部組織の変化が明らかになり、長く受け入れられてきた考え方が見直されているとまとめられています[4]。
骨や額も目の印象に関わります
目の印象は、まぶただけでなく、その周りの骨格の影響も受けます。目元の老化の原因として骨の吸収が挙げられるのも、そのためです[1]。
ご本人が認識する性別に合わせて顔を女性的に変える手術を扱ったレビューでは、額や目の周りの骨の輪郭を整えて目の表情を変える手技と、位置に不満がある眉や加齢で下がった眉を持ち上げる眉の挙上術があわせて取り上げられました[6]。これは、額や眉、骨の輪郭が、目の与える印象とつながっていることを示しています。
治療は原因に合わせて組み合わせます
若々しく生き生きとした目元を取り戻すことは、手術と手術以外の治療を組み合わせてはじめて可能になる場合が多いと説明されています[2]。目の周りを治療する手術の手技や手術以外の手技は数多くありますが、患者さんのお悩みと現在の解剖学的な構造を慎重に考慮することが、安全で美しい結果の鍵とされています[3]。
手術以外の方法の例としては、目の上下にヒアルロン酸フィラーを注入する方法が紹介されており、その場合も解剖学的な構造、使用する製剤の種類、予想される結果、起こりうる副作用や合併症をあわせて考慮する必要があると強調されています[1]。どの方法が合うかは、詳しい診察によって決める必要があります[1]。
受診の前に知っておきたいこと
手術の前からある左右差や眼瞼下垂は、あらかじめ見つけて説明を受けておくことが望ましいとまとめられています[5]。標準化された写真撮影とともに、希望する結果と現実的な期待について率直に話し合うことが、よい結果のために欠かせないと強調されています[5]。
- ご自身の目元の変化のうち、最も目立つものは何か
- ボリュームの減少、たるみ、皮膚の変化のうち、どれが主な原因か
- 眉、額、中顔面まであわせて評価する必要があるかどうか
- 手術の前からある左右差や眼瞼下垂の有無
- 手術と手術以外の治療を組み合わせる場合の順番とリスク
よくある質問
参考文献
- Bravo BS, Rocha CR, Bastos JT, et al. Comprehensive Treatment of Periorbital Region with Hyaluronic Acid. J Clin Aesthet Dermatol. 2015.PubMed 26155325
- Bayrak SB, Kriet JD, Humphrey CD. Selecting the Best Eyelid Techniques. Facial Plast Surg. 2018.PubMed 30296802DOI
- Chi JJ. Periorbital Surgery: Forehead, Brow, and Midface. Facial Plast Surg Clin North Am. 2016.PubMed 27105796DOI
- Lee JW, Baker SR. Esthetic enhancements in upper blepharoplasty. Clin Plast Surg. 2013.PubMed 23186764DOI
- Hahn S, Holds JB, Couch SM. Upper Lid Blepharoplasty. Facial Plast Surg Clin North Am. 2016.PubMed 27105797DOI
- Di Maggio M. Forehead and Orbital Rim Remodeling. Facial Plast Surg Clin North Am. 2019.PubMed 30940386DOI
この記事は、DOY JUN美容外科が海外の学術誌に掲載された論文の要約(抄録)をもとに韓国語でまとめた一般的な健康情報を、翻訳したものです。治療方法や結果は個人の状態によって異なるため、正確な診断と治療計画は専門医へのご相談でご確認ください。




