要点まとめ
- フェイスリフトは老化そのものを止める手術ではないため、効果の持続は手術方法だけでなく、一人ひとりの老化の速さや顔の構造によっても変わります。
- 2025年のメタアナリシスは、21件の研究、2896名の患者さんを分析し、ディーププレーンとSMASのフェイスリフトのどちらも、しっかりとした長持ちする結果と高い患者満足度を示したと結論づけています[1]。
- ただし、どちらの方法がより長持ちするかはいまも議論が続いており、今回参考にした論文の要旨には、効果が何年続くかを数値で示したデータはありませんでした[1]。
- 糸リフトは、改善の程度や結果の持続期間についてのデータがまだはっきりしておらず、フェイスリフトの代わりとして受け入れるには早いとする文献の検討があります[4]。
持続期間を数字で示しにくい理由
フェイスリフトは、たるんだ組織を元の位置へ戻す手術ですが、手術の後も皮膚や脂肪、骨の老化は進み続けます。そのため、手術直後の変化がそのまま固定されるわけではなく、時間とともに自然な老化が再び加わっていきます。
持続期間をどう定義するかも、研究によって異なることがあります。たるみが再び現れるまでの時間を見ることもあれば、手術を受けなかった場合と比べてどれだけ若く見えるかを見ることもあります。今回参考にした論文の要旨には、フェイスリフトの効果が何年続くかを数値で示したデータはありませんでした。
研究で確認された長期的な結果
2025年のシステマティックレビューとメタアナリシスは、2000年から2024年までの対照試験とコホート研究を検索し、21件の研究、2896名の患者さんを対象に含めました[1]。この研究は、1年を超える長期の満足度を副次評価項目として含めていました[1]。
患者さんの満足度はディーププレーンで94.4%、SMASで87.8%、合併症全体の割合はディーププレーンで17.2%、SMASで10.3%でした[1]。著者らは、どちらの方法もしっかりとした長持ちする結果を示したと結論づけましたが、どちらの方法がより長持ちするかはいまも議論が続いていると述べています[1]。それぞれの方法の結果を別々に集めた単群メタアナリシスである点も、解釈の際に考慮する必要があります[1]。
額については、内視鏡額リフトを扱った2022年のレビューが長期の経過写真で効果を示していますが、これは症例写真であり、論文の要旨に期間が数値で示されているわけではありません[3]。
持続に影響する要因
顔の下半分と首のリフトを扱ったレビューは、広頚筋のバンド、肉づきのよい顔立ち(endomorphic facial habitus)、中顔面の低形成といった解剖学的な条件を、フェイスリフトの難しい課題として挙げています[2]。同じレビューは、より安定した成功と長持ちする結果につながる、いくつかの技術的な工夫も紹介しています[2]。
また、フェイスリフトだけでできることの限界や、補助的な施術を加えた場合と加えない場合の限界について、現実的な期待をお伝えするカウンセリングについても取り上げています[2]。皮膚の状態、体重の変化、喫煙、紫外線を浴びることといった生活上の要因も、老化の速さに影響することがあります。
糸リフトとはどう違うのですか
糸リフトは回復が早く、合併症のリスクが低いことから関心を集めていますが、2017年の文献の検討は、トゲのついた糸を用いた顔のリフトの初期の結果からは、まだ結論を出すことは難しいとまとめています[4]。最大の改善効果、結果の持続期間、糸が長く残った場合の影響についてのデータは、まだはっきりしていないとしています[4]。
同じ検討は、糸リフトをまだフェイスリフトの代わりとして受け入れるべきではないと結論づけています[4]。2024年のレビューは、溶ける糸と溶けない糸の効果と持続期間について論じながら、糸を選ぶときには持続期間以外にもさまざまな要素をあわせて評価する必要があると強調しています[5]。
ほかの施術をあわせて行う場合
フェイスリフトとあわせて、口元などの部位の施術を検討することもあります。唇の若返りを扱った2023年のシステマティックレビューは37件の研究を分析し、唇だけを施術すると結果が短く満足度も低いため追加の施術が必要になった一方、口の周りをあわせて扱うと相乗効果があったと報告しています[6]。
同じレビューでは、口の周りの改善とあわせて行ったヒアルロン酸による唇の施術で、再施術から1か月後の唇のボリュームスケールに94.3%の改善が見られました[6]。ただし、これは短い期間の結果であり、施術には使用した製剤の性質による限界があると、同じレビューは述べています[6]。
カウンセリングで確認したいこと
効果がどのくらい続くかは人によって異なるため、特定の期間を期待するよりも、ご自身の顔の条件で可能な変化と限界を理解することが大切です。顔の下半分と首のリフトを扱ったレビューも、フェイスリフトの限界について、カウンセリングで現実的な期待をお伝えする方法を取り上げています[2]。
- 期待できる変化と、その持続についての根拠がどの程度あるか
- ご自身の顔の解剖学的な条件が結果に与える影響
- フェイスリフトだけでできることと、補助的な施術が必要な部分
- 時間がたって再びたるんだときの選択肢
よくある質問
- フェイスリフトの効果は何年続きますか?
- 今回参考にした論文の要旨には、効果が何年続くかを数値で示したデータはありませんでした。2025年のメタアナリシスは、1年を超える長期の満足度を含めて分析し、ディーププレーンとSMASリフトのどちらも長持ちする結果を示したと結論づけています[1]。手術の後も老化は続くため、効果の持続には個人差があります。
参考文献
- Khoury S, Almubarak Z, Khan H, et al. The Deep Plane versus SMAS Facelift: A Systematic Review and Meta-Analysis. Aesthetic Plast Surg. 2025.PubMed 40801931DOI
- Truswell WH 4th, Putman HC 3rd, Perkins SW, et al. The Superficial Musculoaponeurotic System and Other Considerations in Rejuvenation of the Lower Face and Neck. Facial Plast Surg Clin North Am. 2018.PubMed 29636147DOI
- Zins JE, Coombs DM. Endoscopic Brow Lift. Clin Plast Surg. 2022.PubMed 35710151DOI
- Tavares JP, Oliveira CACP, Torres RP, et al. Facial thread lifting with suture suspension. Braz J Otorhinolaryngol. 2017.PubMed 28549872DOI
- Hong GW, Park SY, Yi KH. Revolutionizing thread lifting: Evolution and techniques in facial rejuvenation. J Cosmet Dermatol. 2024.PubMed 38679891DOI
- Tabassum N, Chowdary Jasthi V, Al Salem A, et al. Perspectives and challenges in lip rejuvenation: a systematic review. Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2023.PubMed 37843317DOI
この記事は、DOY JUN美容外科が海外の学術誌に掲載された論文の要約(抄録)をもとに韓国語でまとめた一般的な健康情報を、翻訳したものです。治療方法や結果は個人の状態によって異なるため、正確な診断と治療計画は専門医へのご相談でご確認ください。

