要点まとめ
短い鼻とアップノーズの特徴
短い鼻(short nose)とは、鼻の付け根から鼻先までの長さが、顔に比べて短く見える状態をいいます。あるレビューは、原因は非常にさまざまでも、鼻の長さが短く、鼻先が上方向に回転しすぎていて(overrotation)、鼻の穴が大きく見えるという共通点があると説明しています[1]。
一般にアップノーズと呼ばれる形は、このうち鼻先の回転と鼻の穴の見え方が目立つ場合を指すことが多くあります。同じレビューは、短い鼻の正確な原因と関連する解剖を把握することに重点を置いています[1]。原因によって修正の方法が変わるためです。
鼻が短くなる原因
生まれつきの原因の例として、ビンダー症候群(Binder syndrome)があります。上あごの前の部分と鼻の構造の発達に影響するまれな発達の異常で、平らで発達の十分でない顔の中央部、極端に短い鼻、平らな鼻筋、発達の十分でない上あご、相対的に前に出た下あごや反対咬合がみられることがあると説明されています[4]。鼻だけの問題ではないため、複数の診療科が一緒に治療計画を立てる方法が提案されています[4]。
後天的には、以前の鼻の手術が原因になることがあります。アジア人の鼻整形では、鼻中隔延長術と鼻筋の人工インプラントが広く用いられた結果、鼻が短くなる変形や残った鼻中隔の損傷といった医原性の合併症が指摘されています[2]。アジア人の再手術を扱ったレビューも、シリコンを用いた鼻整形の後の短い鼻の変形を、よく見られる一方で扱いの難しい問題として挙げています[3]。
修正はどのようなしくみで行うのですか
短い鼻の修正は、鼻先を下方と前方へ移し、その位置を支える構造をつくることに重点を置きます。鼻中隔延長術(septal extension graft)は、鼻先の前への出方、形、上下の向き(回転)を調整できる方法と説明されています[2]。
アジア人の鼻整形に関するレビューは、鼻が比較的小さいアジア人に対して、鼻中隔のL字型の支柱を延長する移植で、鼻の下側3分の2を前方と下方に補強できると紹介しています[2]。この方法は、人工のインプラントによって鼻が短くなった再手術にも適応があると記されています[2]。
鼻を延ばすには、それを覆う皮膚や軟部組織もついてこなければならないため、これらのゆとりも、どこまで延ばせるかに影響することがあります。そのため、同じ短い鼻でも、人によって可能な変化の幅は異なります。
再手術で自家軟骨が重要な理由
アジア人の再手術を扱ったレビューによると、アジア人の鼻中隔軟骨は一般に弱く小さいため、初回の手術で損傷したり、二次的な変形が起こったりしやすいとされています[3]。そのため、再手術では鼻中隔軟骨の骨組みを大きく再建する必要性がより高いと説明されています[3]。
同じレビューは、耳の軟骨(conchal cartilage)や肋軟骨(costal cartilage)といった自家組織が、新たに鼻筋を補強する材料や鼻中隔を再建する材料として、中心的な役割を果たすとまとめています[3]。特に、肋軟骨を適切に扱うことに習熟している必要があると強調しています[3]。
合併症と注意点
鼻筋の人工インプラントに関連して再手術が必要になるよくある問題として、インプラントの移動、位置の異常、突出、繰り返す炎症、感染が挙げられています[3]。曲がった鼻が残ったり再び曲がったりする場合、ふくらんだ鼻筋の修正不足、鼻先の移植に関連した合併症も、再手術がよく必要になる問題としてまとめられています[3]。
鼻中隔延長術と鼻筋の人工インプラントが広く用いられた結果、かえって短い鼻や鼻中隔の損傷といった医原性の合併症が起こったという指摘もあります[2]。修正の方法を決める際に、残っている軟骨の量と状態を丁寧に確認しなければならないのはそのためです。出血、感染、左右差といった一般的な手術のリスクもあり、回復の経過や結果にも個人差があります。
カウンセリングで確認したいこと
短い鼻は原因がさまざまなため、似た形でもアプローチの方法が異なることがあります[1]。写真だけでは軟骨や皮膚の状態がわかりにくいため、直接の診察で判断することをおすすめします。
- 短く見える原因が生まれつきなのか、以前の手術によるものなのか
- 以前の手術の記録と、使用したインプラントの種類
- 残っている鼻中隔軟骨の量と状態
- 耳や肋骨の軟骨を使う可能性と、その部位の回復
- 上あごの発達が関係していて、ほかの診療科との連携が必要かどうか
よくある質問
- アップノーズも短い鼻にあたりますか?
- 短い鼻に共通する特徴として、鼻の長さが短いことに加えて、鼻先が上に回転しすぎていること、鼻の穴が大きく見えることが挙げられています[1]。そのため、アップノーズは短い鼻のひとつの形として一緒に扱われることが多くあります。ただし、原因や程度は人それぞれ異なるため、診察で確認する必要があります。
参考文献
- Cone JD Jr, Hobar PC. The Short Nose. Clin Plast Surg. 2016.PubMed 26616704DOI
- Hwang NH, Dhong ES. Septal Extension Graft in Asian Rhinoplasty. Facial Plast Surg Clin North Am. 2018.PubMed 30005789DOI
- Jang YJ, Kim DY. Treatment Strategy for Revision Rhinoplasty in Asians. Facial Plast Surg. 2016.PubMed 28033636DOI
- Jain U, Thakur G, Kallury A. Binder's syndrome. BMJ Case Rep. 2011.PubMed 22675013DOI
この記事は、DOY JUN美容外科が海外の学術誌に掲載された論文の要約(抄録)をもとに韓国語でまとめた一般的な健康情報を、翻訳したものです。治療方法や結果は個人の状態によって異なるため、正確な診断と治療計画は専門医へのご相談でご確認ください。




