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ニキビ跡は、なぜでき、どのように治療するのでしょうか

ニキビ跡がどのくらい多くみられ、どのような人にできやすいのか、跡の種類と評価の方法、マイクロニードルや高周波といった治療の根拠と限界を、文献をもとにまとめました。

参考論文 6件

要点まとめ

  • ニキビ跡はよくみられるもので、ニキビをきちんと治療してもできることがあります[1]。
  • 37件の研究を集めたメタアナリシスでは、ニキビのある患者さんの47%に跡があり、男性、ニキビの家族歴、重いニキビが危険因子でした[2]。
  • 跡は種類によって治療方法を変える必要があり、どの方法を選ぶかが結果を左右します[3]。
  • マイクロニードルによる治療は、検討されたすべての研究で跡の改善を示しましたが、ほかの治療と比べた根拠は一貫していませんでした[4]。

ニキビ跡は、なぜできるのでしょうか

ニキビによくともなう炎症性の病変は、跡を残しやすいものです[3]。傷が治る過程でコラーゲンが多くつくられるか、少なくつくられるかの違いによって、異なる形の跡ができます[3]。

2024年の医学教育の文献は、ニキビ跡はよくみられ、ニキビを効果的に管理してもできることがあると説明しています[1]。それにもかかわらず、ニキビの診療では、跡の治療が十分に扱われなかったり、見落とされたりすることが多いと指摘しています[1]。

どのくらい多く、どのような人にできやすいのでしょうか

2023年のシステマティックレビューとメタアナリシスは、ニキビのある患者さん24,649人を含む37件の研究を集めて分析しました[2]。ニキビのある患者さんのうち、跡がある割合は47%(95%信頼区間38〜56%)でした[2]。この割合は、年齢、性別、ニキビの重症度、患者さんを集めた場所によって違いがありました[2]。

危険因子としては、男性(オッズ比1.58)、ニキビの家族歴(オッズ比2.73)、ニキビの重症度が確認されました[2]。中等度のニキビのオッズ比は2.34、重いニキビは5.51でした[2]。研究チームは、跡を減らすには、ニキビの初期から注意を払い、効果的に治療することが重要だと結論づけています[2]。ただし、これらの数値は複数の国の研究を集めた結果であるため、特定の集団にそのままあてはめることは難しいといえます。

  • 男性
  • ニキビの家族歴
  • 中等度以上のニキビ

跡の種類と評価

ニキビ跡は、肌の表面が不均一になる凹凸の跡と、色が残る色素性の跡に分けることができます[1]。跡の評価ツールを使い、跡の細かいタイプを区別すると、それに合わせた治療計画を立てることができます[1]。

ただし、評価の方法にも限界があります。2018年の文献レビューは、評価の尺度はいくつもあるものの、ほとんどは跡の色、深さ、時間による変化を反映できておらず、十分に検証された標準的な尺度がまだ必要だと指摘しています[5]。そのため、治療の前後の変化を判断するときは、写真と診察の所見をあわせて確認することが役立ちます。

治療方法の種類と根拠

マイクロニードル(microneedling)は、ニキビ跡に広く用いられている、体への負担が少ない(低侵襲の)方法です[4]。2020年のシステマティックレビューで検討された33件の論文は、いずれもマイクロニードルの後に跡の見た目がよくなったと報告しています[4]。しかし、このレビューにはランダム化研究だけでなく、症例報告や症例集積研究も含まれており、マイクロニードル単独の治療を、組み合わせた治療やフラクショナルレーザーと比べた根拠は一貫していませんでした[4]。

高周波(radiofrequency)の技術も、ニキビ跡の改善や、肥厚性瘢痕とケロイドの治療などに用いられています[6]。高周波の機器は電極の数によって単極、双極、多極に分けられ、フラクショナル方式など、さまざまな形があります[6]。

跡は種類ごとに皮膚の構造や組織の変化が異なるため、1つの方法がすべての跡に合うわけではありません[3]。跡のタイプによって方法を選んだり、いくつかの方法を組み合わせたりします。

跡がもたらす心の負担

ニキビ跡は、見た目だけの問題ではありません。跡のある人は、気分の落ち込みや、死にたいと思うほどの深刻な気持ちを含む、大きな心理的・社会的な負担を抱えることがあると報告されています[1]。跡が生活の質に大きな影響を与えうることも、あわせて指摘されています[3]。心がつらいときは、肌の治療とあわせて、そのことも診察の際にお話しいただくことをおすすめします。

予防と、カウンセリングで確認したいこと

跡を減らす第一歩は、ニキビが進行する初期の段階で適切な治療を受けることです[2]。すでにできた跡は、タイプや深さ、肌の状態によって治療計画と結果が変わるため、診察で跡を評価したうえで方法を決める必要があります。治療の効果と回復の過程には、個人差があります。

  • 現在ニキビが活動しているかどうかと、その治療計画
  • 跡のタイプ(凹凸の跡、色素性の跡)と深さ
  • 検討している治療方法ごとの回復期間と副作用
  • 予定される治療の回数と、評価の方法

よくある質問

ニキビをきちんと治療したのに、跡ができることはありますか?
できることがあります。ニキビ跡は、ニキビを効果的に管理してもできることがあると説明されています[1]。ただし、ニキビが重いほど跡のリスクは高くなるため、初期の治療はやはり重要です[2]。
マイクロニードルとレーザーでは、どちらがよいですか?
2020年のシステマティックレビューでは、マイクロニードルをフラクショナルレーザーと比べた根拠は一貫していませんでした[4]。どちらがよいかは、跡のタイプと肌の状態によって異なることがあります[3]。診察で跡を評価したうえで決めることをおすすめします。
男性のほうが、跡ができやすいのですか?
37件の研究を集めたメタアナリシスでは、男性は跡の危険因子として確認され、オッズ比は1.58でした[2]。ニキビの家族歴とニキビの重症度も危険因子でした[2]。危険因子があるからといって、必ず跡ができるわけではありません。

参考文献

  1. Jennings T, Duffy R, McLarney M, et al. Acne scarring-pathophysiology, diagnosis, prevention and education: Part I. J Am Acad Dermatol. 2024.PubMed 35792196DOI
  2. Liu L, Xue Y, Chen Y, et al. Prevalence and risk factors of acne scars in patients with acne vulgaris. Skin Res Technol. 2023.PubMed 37357642DOI
  3. Sánchez Viera M. Management of acne scars: fulfilling our duty of care for patients. Br J Dermatol. 2015.PubMed 25597636DOI
  4. Mujahid N, Shareef F, Maymone MBC, et al. Microneedling as a Treatment for Acne Scarring: A Systematic Review. Dermatol Surg. 2020.PubMed 31356435DOI
  5. Clark AK, Saric S, Sivamani RK. Acne Scars: How Do We Grade Them? Am J Clin Dermatol. 2018.PubMed 28891036DOI
  6. Krueger N, Sadick NS. New-generation radiofrequency technology. Cutis. 2013.PubMed 23461058

この記事は、DOY JUN美容外科が海外の学術誌に掲載された論文の要約(抄録)をもとに韓国語でまとめた一般的な健康情報を、翻訳したものです。治療方法や結果は個人の状態によって異なるため、正確な診断と治療計画は専門医へのご相談でご確認ください。

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