要点まとめ
- 二重整形の後に不満を感じる理由としては、傷跡、ラインの高さや深さ、三重のライン、まぶたの前面の厚ぼったさ、眼瞼下垂、左右差などが挙げられます[1]。
- 再手術を希望する方には、ラインの下の皮膚が動かない「動きのない二重」がよく見られ、203名を対象とした研究は、組織を補う方法でこれを修正しました[2]。
- 望まない多重のラインを修正した62名のうち57名(92%)でラインが消えましたが、再発した例はいずれも以前の手術による癒着が強い例でした[3]。
- 高い二重のラインを下げる再手術213件のうち98.59%でラインの高さが低くなりましたが、著者らはこれを難しい手術と評価しています[4]。
- 再手術は、癒着や組織の不足のために初回の手術より難しくなることがあるため、問題の原因を正確に診断することが重要です[3]。
再手術を考えるようになる理由
理想とされる二重の形や高さは、人や文化によって大きく異なります[1]。同じ結果でも満足度は変わることがあり、術後に不満を感じる理由もさまざまです[1]。
初回の手術の固定方法も結果に影響します。多くの二重整形は、眼瞼挙筋の組織と皮膚の間に癒着をつくってラインを形成します。切開法ははっきりとしたラインをつくれる一方で、目を閉じて下を見たときに、くぼんだ跡や傷跡が見えることがあるという短所が指摘されています[5]。新しい固定法を用いた522件の研究でも、ラインが消えた例が7件、左右差が12件あり、左右差の12件はすべて再手術で修正しました[5]。
再手術を考える代表的な理由は次のとおりです[1]。
- 目立つ傷跡
- ラインの位置が低すぎる、または高すぎる
- ラインが浅すぎる、または深すぎる
- 三重のライン
- まぶたの前面の厚ぼったさ
- 眼瞼下垂(blepharoptosis)
- 左右差
動きのない二重の修正
再手術を希望する方には、ラインの下の皮膚が動かず、ラインの部分がくぼんだ「動きのない二重のライン(static fold)」がよく見られると報告されています[2]。ある研究は、動きのないラインがある203名の再手術で、下側の皮膚の癒着を完全にはがし、瞼板の前で眼輪筋が足りない部分の幅が2mmを超える場合には、組織を移動させて補いました[2]。
動きのないラインが重度だった105名のうち、67名は眼輪筋の裏側への脂肪移植を、38名は眼輪筋弁(orbicularis oculi flap)を用いた手術を受け、手術の満足度は86.7%でした[2]。合併症としては、ラインの部分的な消失7名(3.4%)、ラインの完全な消失3名(1.5%)、上まぶたのくぼみ5名(2.5%)、多重のライン3名(1.5%)、不自然なラインのカーブ5名(2.5%)、左右差4名(2.0%)が報告されました[2]。
1つの研究グループによる結果であるため、ほかの患者さんや医師でも同じ結果が得られるとは言い切れません。
何重にもなったラインの修正
望まない多重のラインは、さまざまな二重整形の後に生じることがあり、手術中の不適切な操作によってできた癒着が原因と説明されています[3]。何度も再手術を受けている場合は、癒着が強く、再建に使える組織も不足しているため、修正が難しくなります[3]。
ある研究は62名を、手術とは関係なくラインができた群、初回の手術の後にできた群、再手術の後にできた群に分け、瘢痕組織をはがしたうえで、眼輪筋や眼窩脂肪といったまぶたの組織でスペースを補い、再びくっつくのを防ぎました[3]。57名(92%)で望まないラインが完全に消え、5名(8%)は再発して再手術で修正しましたが、再発はいずれも癒着が非常に強かった手術後の群で見られました[3]。
著者らは、正確な剥離、組織を十分に残すこと、ほかの軟部組織を用いて皮膚と挙筋が再びくっつかないようにすることを、最も重要な要素として挙げています[3]。
高すぎる二重の修正
アジア人にとって高すぎる二重のラインは、満足できない結果につながりやすく、修正も難しいと説明されています[4]。ある研究グループは、4年間に行った、高いラインを下げるための再手術213件を分析しました[4]。
ほぼすべての例(98.59%)でラインの高さが低くなり、結果が不良に分類されたのは3件(1.41%)でした[4]。著者らは、眼瞼挙筋を前方へ引き出して固定し、挙筋腱膜とその上の皮膚の間に周囲の組織や脂肪を挟み込むことを、手術の要点として挙げています[4]。
ただし、この研究のエビデンスレベルはVと低めで、著者ら自身も、挙筋をさらに傷つけないためにはまぶたの解剖と動きについての深い理解が必要な、難しい手術だと強調しています[4]。
再手術が難しい理由
再手術では、以前の手術でできた癒着や瘢痕組織、減ってしまった組織の量をあわせて扱わなければならないため、初回の手術より複雑になることがあります[3]。高いラインの修正のように眼瞼挙筋を扱う場合は、筋肉をさらに傷つけないよう注意が必要です[4]。
再手術の後にも、ラインの消失、くぼみ、左右差といった問題が起こることがあります[2]。手術を重ねるほど修正が難しくなることがあるため、次の手術で問題を解決できるかどうかを十分に検討したうえで決めることをおすすめします[3]。
カウンセリングで確認したいこと
アジア人の二重整形を扱ったレビューは、術前の計画とカウンセリング、回復の経過、合併症と再手術を、手術前後の主な関心事として取り上げています[6]。再手術のカウンセリングは、今の不満がどこから来ているのかを正確に診断することから始める必要があります。
- 現在の問題の原因(癒着、組織の不足、固定の位置、眼瞼下垂など)
- 以前の手術の方法と回数
- 修正の方法と、組織を補う必要があるかどうか
- 再手術の後に起こりうる合併症とその頻度
- 現実的に期待できる変化の範囲
よくある質問
参考文献
- Cho IC. Revision Upper Blepharoplasty. Semin Plast Surg. 2015.PubMed 26306087DOI
- Huang J, Feng S, Dong R, et al. Secondary Upper Blepharoplasty: Converting Static Folds Into Dynamic Folds. Aesthet Surg J. 2021.PubMed 33252641DOI
- Lew DH, Kang JH, Cho IC. Surgical correction of multiple upper eyelid folds in East Asians. Plast Reconstr Surg. 2011.PubMed 21364433DOI
- Wattanakrai K, Chiemchaisri N, Wattanakrai P. Secondary Blepharoplasty: Correction of the High Fold. Aesthetic Plast Surg. 2016.PubMed 27743085DOI
- Choi Y, Eo S. A new crease fixation technique for double eyelidplasty using mini-flaps derived from pretarsal levator tissues. Plast Reconstr Surg. 2010.PubMed 20811237DOI
- Lam SM. Asian blepharoplasty. Facial Plast Surg Clin North Am. 2014.PubMed 25049125DOI
この記事は、DOY JUN美容外科が海外の学術誌に掲載された論文の要約(抄録)をもとに韓国語でまとめた一般的な健康情報を、翻訳したものです。治療方法や結果は個人の状態によって異なるため、正確な診断と治療計画は専門医へのご相談でご確認ください。




